| バタフライガーデンに植えられるかどうかにかかわらず日本の蝶の食餌植物（食草・食樹）を紹介します。このページは“き”と“く”から始まる植物です。 | ||
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［４］き、く |
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ギシギシ [タデ科]（ベニシジミ） |
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ギシギシはスイバとともにベニシジミの食草です。少し湿った場所に生え、河川敷などではどこにでもあります。
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 2004-03-23 早春の姿（庭） |
 2004-04-13 花（東淀川区） |
 2004-05-08 若い実（5mm、淀川区） |
 2003-04-17 花の集まり（摂津市） |
 2003-04-17 花の拡大（3mm、摂津市） |
 2004-06-05 全草（1m、兵庫県猪名川町） |
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キジムシロ [バラ科]（チャマダラセセリ） |
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キジムシロは浅い山地で日当たりの良いところに生えますが、どこにでもあるというほど多くはありません。ヘビイチゴなど似たような花の植物は多く、小葉5〜9枚からなる複葉という葉の特徴から見分けます。信州の高原や北海道に比較的多いというチャマダラセセリの食草です。
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 2011-05-02 春の姿（30cm、岡山県） |
 2011-05-02 葉（20cm、岡山県） |
 2009-11-22 秋の葉（20cm、滋賀県） |
 2011-05-02 花（2cm、岡山県） |
 2011-04-16 花（2cm、栽培） |
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キジョラン [ガガイモ科]（アサギマダラ） |
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キジョランはガガイモ科で常緑の草です。本州産で常緑のガガイモ科はキジョランのみのようで、これがあると食草とするアサギマダラは幼虫で越冬できるようです。図鑑にはアサギマダラの食草としてキジョランが真っ先に載っていたので、こどもの頃からずっと見ることに憧れがありましたが、故郷の岡山や長く住んでいる大阪市や静岡市では全く見つけることができませんでした（関西にも広く分布しているそうですが）。関東地方から静岡県南東部にはかなり多いようで、やっと見られた時の写真を紹介します。キジョランは鬼女蘭とかき、実がはじけて綿毛が除いているところを女鬼の髪に例えているそうです。
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 2009-12-27 絡まる姿（3m、東京都） |
 2009-12-27 葉（15cm、東京都） |
 2009-12-27 幼木（50cm、東京都） |
 2009-12-27 蕾（5cm、東京都） |
 2009-12-27 つる（東京都） |
 2009-12-27 アサギマダラ幼虫と食痕（東京都） |
 2009-12-27 綿毛（5cm、東京都） |
 2009-12-27 種子（1.5cm、東京都） |
 2009-12-27 葉の乳液（1.5cm、東京都） |
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キツネノマゴ [キツネノマゴ科]（アオタテハモドキ） |
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キツネノマゴは荒れ地のようなところに生えていますが、都会ではどこにでもあるという感じでもないです。よく見ると整った花です。これを食すアオタテハモドキはオキナワ以南の蝶ですが、ときおり本州でも迷蝶として発生することがあります。非常にきれいな蝶です。Web上では語源に行き着きませんでした。語源が分からないとマゴのところがゴマ（胡麻）に間違えて覚えてしまいます。
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 2004-10-03 全草とヒカゲチョウ（50cm、豊中市） |
 2004-10-03 葉（5cm、豊中市） |
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 2004-10-03 花穂とキマダラセセリ（5cm、豊中市） |
 2004-10-03 花（5mm、豊中市） |
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キバナシャクナゲ [ツツジ科]（アサヒヒョウモン） |
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キバナシャクナゲはいわゆる高山植物で、高山蝶のアサヒヒョウモンが利用します。まさに贅沢なごちそうですね。まだあまりいい写真がありません。
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 1993-07-29 花と葉（北海道大雪山） |
 1993-07-29 葉（10cm、北海道大雪山） |
 1993-07-29 花（4cm、北海道大雪山） |
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キビノクロウメモドキ [クロウメモドキ科]（スジボソヤマキチョウ、ミヤマカラスシジミ、ベニモンカラスシジミ） |
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クロウメモドキ類というのは一般的には全く知られず、多くの蝶好きに撮っては、蝶の食樹に興味を持ってはじめて聞く植物だろうと思います。キビノ・・は中国地方に多く、ただのクロウメモドキ（変種のコバノクロウメモドキ）に比べると葉が大きく葉脈がはっきりしています。私はまだ花や実は見たことがありません。
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 2011-05-02 全体（新見市） |
 2011-05-02 葉表（5cm、新見市） |
 2011-05-02 葉裏（5cm、新見市） |
 2011-05-02 小枝と葉柄（5mmΦ、新見市） |
 2011-05-02 幹（5cmΦ、新見市） |
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キャベツ [アブラナ科]（モンシロチョウ、スジグロシロチョウ） |
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キャベツは野菜ですが、思いの外、植えると多年草だと分かりました。毎年花を咲かせてくれます。モンシロチョウの食草ですが、スジグロシロチョウも食べると言われています。いつかスジグロシロチョウも来てくれることを願っています。花にはアゲハをはじめ多くの昆虫が集まります。モンシロチョウのページも参考にしてください。
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 2003-04-12 花咲く全草 1mぐらいあります。 |
 2002-10-04 モンシロチョウ幼虫 |
 2003-04-12 花 |
 2003-04-26 実 |
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キョウチクトウ [キョウチクトウ科]（ツマムラサキマダラ、ガランピマダラ） |
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キョウチクトウは夾竹桃と書き、葉が竹に、花が桃に似ているから付けられた中国名が、そのまま日本でも使われています。夾の理由は分かりません。夾竹桃は、大気汚染に強いため都市部で多く植えられていますが、実は非常に強い毒を持っています。心臓に強く作用し、少量で死に至りますが、微量では強心薬として使えるそうです。さて、マダラチョウ科の蝶は、いずれもこの類の毒を持つ植物を食べますが、キョウチクトウを食べるのは南西諸島でも迷蝶になっている種だけです。しかし、この木はいっぱい植えられているので大阪近辺で発生する可能性もありそうです。毒の成分は多種あるようですが、代表的なのはオレアンドリンというステロイド系の配糖体です。この分子構造はガガイモ科でもほぼ共通しています。
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 2009-02-01 ほぼ熟した果実のある様子（豊中市） |
 2009-02-01 ほぼ熟した果実（莢）（12cm、豊中市） |
 2008-03-09 熟して割れた果実（12cm、豊中市） |
 2009-02-01 割いた果実（莢）の中（豊中市） |
 2009-02-01 莢から取り出した直後の種子3個（3cm、豊中市） |
 2008-03-09 綿毛が広がった種子（3cm、豊中市） |
 2009-02-01 オレアンドリンの化学構造式 |
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ギョボク [フウチョウソウ科]（ツマベニチョウ、クロテンシロチョウ、タイワンシロチョウ） |
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ギョボクは魚木と書き、材が柔らかくイカ釣りの疑似餌を作るために使われた（ている？）そうです。本州には育ちませんが、南九州では、ツマベニチョウを増やすために、この木をいっぱい植えているそうです。フウチョウソウ科というのもあまりなじみがありませんが、この科のクレオメというのは大阪市でも栽培しているのをよく見ます。ネットで見るとギョボクの花は白色ですがクレオメに似た感じです。まだ見たことはありません。ツマベニチョウは宮崎県ぐらいまでは越冬できているようです。この木を食べる他の蝶は南西諸島でも迷蝶とされていましたが、ほぼ土着状態のようです。
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 2009-01-24 鉢植え（70cm、箕面昆虫館） |
 2009-01-24 葉（15cm、箕面昆虫館） |
 2009-01-24 幹（8cm、箕面昆虫館） |
 2008-12-26 求愛するツマベニチョウ（伊丹昆虫館） |
 2009-01-24 産卵するクロテンシロチョウ（箕面昆虫館） |
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キリンソウ [ベンケイソウ科]（ジョウザンシジミ） |
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キリンソウは、多肉植物ですので、この仲間は観葉植物として良く植えられています。花は、マンネングサ類と同様に黄色の星形の花を密に付けます。この葉を食べるジョウザンシジミは北海道にしかいませんが、独特の翅裏模様が気に入っています。現地では自生のキリンソウ類を食べますが、各種栽培種やマンネングサ類でも十分飼育できるそうです。
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 2014-05-24 花咲く全草（30cm、葵区） |
 2014-05-24 葉（5cm、葵区） |
 2014-05-24 花（12cm、葵区） |
 2010-11-22 全草（10cm、淀川区植栽） |
 2010-11-22 葉（5cm、淀川区植栽） |
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キンエノコロ [イネ科]（イチモンジセセリ） |
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キンエノコロも河川敷の多く見られます。エノコログサとは微妙に混生しないようです。エノコログサはいわゆる普通の雑草で、都市部においても、空き地や河川敷に繁茂しています。エノコログサは体によい食品としても注目されている雑穀の粟（アワ）の原種とされています。よってエノコログサも食用として問題なく、天ぷらは意外に美味しいという説もあります。そこで、キンエノコロの実（小穂）の皮を剥いて出てきた種子を見ると、確かに、小さいけど食べられそうな雰囲気でした。
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 2003-09-13 全草（1m、淀川区） |
 2003-09-13 穂（10cm、逆光、淀川区） |
 2013-10-19 穂（5cm、静岡市） |
 2013-10-19 穂のアップ（5cm、静岡市） |
 2013-10-19 小穂（3mm、静岡市） |
 2013-10-19 種子（2mm、静岡市） |
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キンゴジカ [アオイ科]（リュウキュウムラサキ） |
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キンゴジカは黄色のゴジカという意味で、ゴジカは午時花と書く、アオギリ科の赤い花で、午後の短い時間だけ咲きます。しかし、キンゴジカは午前中に咲き、昼頃にはもうしぼんでいるので花が見られるのは朝天気の良い日だけです。熱帯アメリカ原産のようですが、日本各地で野生化しています。この葉を食べるリュウキュウムラサキは、多くの型（亜種といえるのかはわかりませんが）があり、型によって食べるものが違うようです。しかし、その中でもアオイ科のフユアオイは多くの型を育てられるという情報があります。キンゴジカも同様に大丈夫かもしれません。筆者はいつも蝶を観察する場所に、この花が群生しているのを見つけて、いつか飼ってみようと思っていますが、まだ飼っていません。
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 2016-07-17 群生（駿河区） |
 2016-07-17 花咲く姿（1m、駿河区） |
 2016-07-17 葉（10cm、駿河区） |
 2016-07-17 蕾（6mm、駿河区） |
 2016-07-17 花（2cm、駿河区） |
 2016-07-17 果実（1.5cm、駿河区） |
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キンミズヒキ [バラ科]（チャマダラセセリ） |
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チャマダラセセリはおもに信州と北海道に生息する貴重な草原性の蝶です。ご多分に漏れず随分と数が少なくなっています。この蝶は、多くのセセリチョウ科の蝶と異なりバラ科のキジムシロなどを利用しますが、キンミズヒキも利用されることがあるそうです。キンミズヒキは低山でも比較的よく見られるので、もっと多くいてくれても良いのにと思ってしまいます。キンミズヒキは晩夏からその黄色の花序がよく目立ちます。春の葉はキジムシロに近いように思い、春先は間違えてキジムシロかと思っていたことがあります。茨城産のチャマダラセセリ幼虫を得て飼育しています。よく食べます。
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 2011-09-11 全草（60cm、静岡市） |
 2011-09-11 葉（15cm、静岡市） |
 2010-03-21 春の姿（20cm、静岡市） |
 2011-09-11 花序（15cm、静岡市） |
 2011-09-11 花（7mm、静岡市） |
 2010-11-20 若い実（1cm、静岡市） |
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クガイソウ [ゴマノハグサ科]（コヒョウモンモドキ） |
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高原に行くと、紫色の穂が目立つきれいな花です。似たような紫系の花は他にもありますが、葉が4〜8枚輪生に付くので区別できます。葉が何段にもなるので九階といわれるのでしょうか。
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 2013-06-30 花咲く全草（40cm、植栽） |
 2013-06-30 葉（10cm、植栽） |
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 2013-06-30 花穂（10cm、植栽） |
 2013-06-30 花（1cm、植栽） |
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クサフジ [マメ科]（エゾヒメシロチョウ） |
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クサフジは繊細な葉にフジを小さくしたような可憐な花を付ける植物です。大阪府周辺には全くいませんが、やはり繊細な感じのシロチョウであるエゾヒメシロチョウが利用します。ヒメシロチョウは近縁のツルフジバカマを利用しますが、与えればクサフジを食べる可能性もありますが良い餌にならないそうです。参考までにおそらくツルフジバカマに産卵中のヒメシロチョウを示します。
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 1993-07-30 花咲く全草とヒメキマダラセセリ（40cm、北海道遠軽市） |
 1993-07-30 葉（5cm、北海道遠軽市） |
 1993-07-30 花（2cm、北海道遠軽市） |
 1996-07-29 参考：産卵中のヒメシロチョウ（長野県原村） |
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クサネム [マメ科]（キチョウ） |
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クサネムは河原などに生え、高さ60cm程度です。ネムという名前が付いていますが、花は全くネムノキとは異なり、マメ科らしい花を付けます。三田市などの郊外では休耕田がこの草で埋め尽くされ、多くのキチョウが飛び交っていました。淀川河川敷に多い草です。ツマグロキチョウが利用するカワラケツメイとよく似ていますが、花が全く違い、実（莢）は上向きになります。大阪市周辺では絶滅状態のカワラケツメイをさがしていると、慣れないうちは、クサネムがあると、間違えて喜んでしまうことが多いようです。カワラケツメイを見慣れると、雰囲気が全然違うことが分かります。見たことがない人に、こういう“感じ”を伝えるのは難しいので、京都府立植物園などで実物のカワラケツメイを見て下さい。
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 2003-08-10 花咲く全草（40cm、摂津市） |
 2003-08-10 葉（摂津市） |
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 2008-10-10 花と蕾（8mm、三田市） |
 2003-08-10 若い実（4cm、摂津市） |
 2008-10-10 熟した実（5cm、三田市） |
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クズ [マメ科]（ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、コミスジ） |
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クズは秋の七草の一つですし、地下茎からくず粉（澱粉）をとることでも有名です。しかしあまりの繁殖力のすごさにとても庭に植えるわけにはいきません。葛藤（かっとう）という言葉があるぐらい、フジの蔓といい勝負をします。ですからここに紹介するのもはばかれるのですが、ウラナミシジミやウラギンシジミを見つけるためには絶対に知っておかなければなりません。河川敷や線路沿いなどによく見られますが、すぐに刈られるのでなかなか花を見ることはできませんが、刈られずにほっておかれている場所では、夏の終わりからきれいな花穂を見ることができます。淀川区でも、秋になれば、必ずといていいほど花穂にウラナミシジミの卵や幼虫が見られます。ウラナミシジミやコミスジのページも参考にしてください。
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 2003-09-06 花咲く全草（1m、淀川区） |
 2003-09-06 葉（30cm、淀川区） |
 2003-09-06 若い葉（5cm、淀川区） |
 2003-09-06 花穂（20cm、淀川区） |
 2003-09-06 花（アップ、2cm、淀川区） |
 2003-09-06 実を付けた花穂（30cm、淀川区） |
 2003-09-06 若い果実（莢）（7cm、淀川区） |
 2009-01-01 熟した果実（莢）（7cm、瀬戸内市） |
 2009-01-01 熟した種子（3mm、瀬戸内市） |
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クスノキ [クスノキ科]（アオスジアゲハ） |
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クスノキは公害に強いと言われ、都市の街路樹としてよく使われています。アオスジアゲハもそれにあわせて公害に強いようで都市部でもがんばって生き抜いてくれています。葉を揉むとショウノウの独特のニオイがします。アオスジアゲハは、新しい赤っぽい芽によく卵を産むので、時々枝を切って新しい芽を出させるのがこつです。我がバタフライガーデンの木は、自然に生えたものです。公園等でも種子から生えたのが多くそれらをもらってくればいいのでしょうが。。。アオスジアゲハのページも参考にしてください。
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 2003-04-12 春姿（樹高2m、庭） |
 2002-05-11 葉表のアオスジアゲハ幼虫 |
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 2007-05-05 赤い新芽とアオスジアゲハの卵（庭） |
 2003-04-12 若葉 |
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 2003-05-10 蕾・花（直径5mm、淀川区） |
 2003-08-15 若い実（直径7mm、豊中市） |
 2003-08-04 夏姿（樹高2m、庭） |
 2003-12-30 冬芽（庭） |
 2003-01-04 熟した実（8mm、淀川区） |
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クチナシ [アカネ科]（イワカワシジミ） |
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クチナシは、熟した果実による黄色天然色素として最も目に触れるものでしょう。多くの人が知ってか知らずか口にすることが多い植物です。また、街路樹としても多く植えられ、6月頃に花のニオイでその存在が知られます。果実の先端が閉じていることから口なしと呼ばれるそうです。昆虫では、ハチと間違われやすいオオスカシバというスズメガがよく食し、丸坊主になっていることがあります。蝶では、沖縄以南のイワカワシジミという大型のシジミが主として若い果実を利用しています。いつかは飼育してみたいと思っています。大阪市で目にするのはいわゆる栽培種で、ここに紹介するのも街路樹や庭に植えてあるものです。ごくたまに果実を見ることもありますが、ほとんどの場合剪定によって実ることはありません（八重咲き品種でも実るのかどうかは分かりません）。葉が小さい近似種としてコクチナシ（ヒメクチナシ）があります。そちらの項も参考にしてください。おそらく、イワカワシジミの飼育にはどの種でも大丈夫だと思います。
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 2009-01-10 街路樹（60cm、大阪市） |
 2009-01-10 葉（10cm、大阪市） |
 2009-01-09 葉の比較、上：クチナシ、下：コクチナシ（尼崎市） |
 2013-06-15 蕾と花（8cm、静岡市） |
 2009-01-10 果実（側面、4cm、大阪市） |
 2009-01-10 果実（上面、2cm、大阪市） |
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クヌギ [ブナ科]（アカシジミ、ミズイロオナガシジミ） |
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子供の頃クヌギは樹液の出る木ということで、クワガタ取りでは注目の木でした。大阪市周辺では蝶の食樹となることはほとんど無いでしょうが、アカシジミとミズイロオナガシジミはよく利用している可能性があります。豊中市の服部緑地公園で、ついにミズイロオナガシジミの越冬卵を見つけることができました。冬にも落葉せず枯葉が残るので少し見苦しいのが玉に瑕です。植えるときは、1年生を見つけるか、ドングリを植えましょう。直根が深く地中に伸びるので、大きくなると植え替えは大変です。蝶ではありませんが、ヤママユガのよい食樹です。アベマキに似ていますが、コルク層がほとんどありません。葉裏に毛があればアベマキ。アベマキと同様に花は春に咲き、翌年の秋に果実が熟します。なんと長いことでしょう。
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 2004-04-03 雄花房（約6cm、豊中市） |
 2003-04-12 若葉 |
 2003-05-02 成葉 |
 2003-07-17 若い果実（約3cm、豊中市） |
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 2003-08-04 夏姿（庭） |
 2003-09-27 殻斗と果実（ドングリ、豊中市） |
 2003-12-30 冬芽（庭） |
 2003-03-29 冬の姿（庭、頂上は止めている） |
 2003-03-29 枯葉 |
 2003-04-20 幹 |
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クララ [マメ科]（ルリシジミ、オオルリシジミ） |
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クララは食べると頭がくらくらすることから名前が付いたそうです。牛や馬も食べないことから、阿蘇の牧場でも残っていて、そのおかげで日本で絶滅の危惧にあるオオルリシジミが繁栄しています。ウジ虫の退治に使われてもいます。しかし蝶はそれを喜んで食べるようで、大阪市近辺では、ルリシジミの大切な食草になっています。淀川などにも生えているのを時折見かけます。
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 2004-06-03 花咲く全草（1.2m、兵庫県猪名川町） |
 2004-06-03 葉（3cm、兵庫県猪名川町） |
 2004-06-03 穂（30cm、兵庫県猪名川町） |
 2004-06-03 花（2cm、兵庫県猪名川町） |
 2004-06-03 蕾に産卵するルリシジミ（兵庫県猪名川町） |
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 2008-09-27 熟した鞘（12cm、兵庫県猪名川町） |
 2008-09-27 熟した種子（7mm、兵庫県猪名川町） |
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クロウメモドキ [クロウメモドキ科]（ミヤマカラスシジミ、ベニモンカラスシジミ、スジボソヤマキチョウ、ヤマキチョウ飼育） |
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クロウメモドキは一般的には聞かない名前ですが、蝶の飼育には欠かせない植物です。木肌は若いサクラ類のそれに似ていますが少し白っぽい感じです。実は名の通り黒いようです。コバノクロウメモドキを参照してください。スジボソヤマキチョウは初谷などでたまに見られます。そのほかのカラスシジミ類やヤマキチョウは大阪府には生息していません。クロウメモドキの近縁種にコバノ・・・とキビノ・・・がありますが、ベニモンカラスシジミはキビノを好むようです。しかし残念ながら、私はまだ見分け方が分かっていません。なおクロウメモドキという名は、ウメモドキというモチノキ科の赤い実に形が似ていることに拠ります。ウメモドキの名は、バラ科ウメの葉に似ていることに因みます。なので、クロウメモドキ自体はウメとは全然関係ないということになります。
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 2005-05-03 葉が伸びた頃（大阪市植栽） |
 2005-05-03 葉（2cm、大阪市植栽） |
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 2009-04-17 花が咲いた頃（大阪市植栽） |
 2009-04-17 花（4mm、大阪市植栽） |
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 2009-01-03 棘と冬芽（大阪市植栽） |
 2009-01-03 棘（1cm、大阪市植栽） |
 2009-01-03 冬芽（5mm、大阪市植栽） |
 2009-01-03 幹（1cmΦ、大阪市植栽） |
 2009-01-03 ソメイヨシノの幹（1.2cmΦ、大阪市植栽） |
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クロツバラ [クロウメモドキ科]（ヤマキチョウ、スジボソヤマキチョウ、ミヤマカラスシジミ） |
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クロツバラはオオバクロウメモドキともいわれ、クロウメモドキに近い木です。信州の高原に比較的多いヤマキチョウはこの木の葉しか食べません。ここに紹介する写真は、富士山の裾野で撮影したもので、ススキの原に何本も孤立して目立つ存在でした。クロウメモドキと同様の棘があり識別点です。ヤマキチョウとミヤマカラスシジミのページも参考にしてください。
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 2012-05-19 蕾と若葉（山梨県） |
 2012-06-17 花と若葉（山梨県） |
 2012-06-17 花（3mm、山梨県） |
 2011-09-15 全体（5m、山梨県） |
 2011-09-15 葉（5cm、山梨県） |
 2011-09-15 棘と芽（1cm、山梨県） |
 2011-09-15 未熟な果実（5mm、山梨県） |
 2011-09-15 若い幹（5cmΦ、山梨県） |
 2011-09-15 古い幹（10cmΦ、山梨県） |
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クロマメノキ [ツツジ科]（ミヤマモンキチョウ、アサヒヒョウモン、カラフトルリシジミ） |
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クロマメノキは和製ブルーベリーとも呼ばれ、ブルーベリーとそっくりな花が咲き実がなり食べられます。同属ですから当然です。昔は浅間ブドウと呼んでいました。まあ、一般的な果物で一番似ているのがブドウだったということでしょう。が、ブルーベリーが一般化され今では浅間ベリーという人もいます。この葉を食べる高山蝶がミヤマモンキチョウ、アサヒヒョウモン、カラフトルリシジミです。まだいい写真がありません。
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 2001-07-27 全体とミヤマモンキチョウ（15cm、常念岳） |
 2001-07-27 葉とミヤマモンキチョウの産卵（常念岳） |
 2015-08-01 成葉（2cm、常念岳） |
 2015-07-31 林道脇の様子（燕岳） |
 2015-07-31 若い葉（2cm、燕岳） |
 2015-07-31 若い実（5mm、燕岳） |
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クロヨナ [マメ科]（オキナワビロウドセセリ、ルリウラナミシジミ） |
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クロヨナは南方系の木で、マメ科です。20mにもなるらしいです。マメ科の木と言えば本州ではネムノキを思い浮かべますが、クロヨナはいかにも豆という感じの花と実を付けます。オキナワビロウドセセリはこれを利用するそうです。
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 2010-03-12 全体（10m、石垣島） |
 2010-03-12 小葉（裏面、10cm、石垣島） |
 2010-03-12 実を付ける様子（石垣島） |
 2010-03-12 若い果実（莢、5cm、石垣島） |
 2010-03-12 枝（5cmΦ、石垣島） |
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クワノハエノキ（リュウキュウエノキ、ムニンエノキ） [ニレ科]（アカボシゴマダラ（奄美）、フタオチョウ） |
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クワノハエノキ（別名リュウキュウエノキ、ムニンエノキ）は、本州のエノキに非常に近い木ですが、葉が少しほっそりした感じです。実は僕はまだ現地で見たことはなく、この写真は、アカボシゴマダラを飼育するために購入した苗です。結局のところ、奄美産アカボシゴマダラの飼育には静岡県のエノキで問題ありませんでしたが、いつかフタスジチョウを飼う機会があれば使ってみたいものです。
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 2011-08-26 苗全体（30cm、静岡市植栽） |
 2011-08-26 葉（4cm、静岡市植栽） |
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