赤い木の実
秋や冬、山の中や街で見かける赤い木の実の紹介です。

フウトウカズラ 風藤葛

フウトウカズラは日本では非常に少ない(本州では唯一の)コショウ科の植物で、果実もコショウに似てユニークな付き方をしています。初めてこの実を見たときは、いかにも南方からの外来種と思ったのですが、調べて自生らしいとわかってびっくりしました。ネット情報によると、赤い実を乾燥して粉砕し食べてみると青臭い中にも胡椒臭と胡椒の辛みがあるそうです(参考:野食ハンマープライス)。ちなみに胡椒に含まれる辛み成分はピペリンという物質だそうです。
基礎データ(静岡市周辺域)
■科、属 コショウ科コショウ属 ■学名 Piper kadsura
■原産地、生育環境 沿岸地の林内。関東以西から琉球列島、及び小笠原、朝鮮南部や台湾 ■樹 10m(蔓)。
■幹   ■葉  
■花 白色、雌雄異株、直径1mm、花期 4-5月 ■果実 赤色、4mm、熟期 晩秋。わずかに胡椒風味。
■利用 薬湯。 ■特記事項 香辛料の胡椒の仲間で実はそっくりだが実を噛んでもわずかに香る程度。

 

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フウトウカズラのユニークな実
2016年1月3日
静岡市駿河区大谷


少し薄暗い林内です。
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フウトウカズラ
2016年1月
静岡市清水区


有名な観光地です。
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フウトウカズラ
2016年5月29日
静岡市駿河区


地味な花ですが、よく見ると可憐です。
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